場所は、福島県いわき市の とある踏切。
警報が鳴る中、踏切に侵入しアクセルを踏んで渡るトラック。
貨物車は警笛を鳴らすが、続く車も停止することなく通過してしまった。
この踏切では、約8割の車が 一時停止しないという。
いったい、なぜなのか?
ある日、定点カメラで30分間観察してみると、
踏切を渡った77台中、56台が一時停止をしなかった。
なぜ、これほど一時停止が守られないのか?
実は、この線路を通るのは近くの工場で貨物を積んで運ぶための車両。
運行本数は、1日2本。午前中のみと少ないため、遮断機は設置されていない。
地元のタクシー運転手によると、
本数的に多くないので安易に通ってしまうのかな。見通しがいいんですよ。だからみんなスッと行っちゃう。お盆の時期になると他県の人は分かりづらいかもしれない。お盆中の事故もあるかもなっていうのもあります。
とのこと。
実際に貨物車と自動車の接触事故が、ここ10年で複数回起きているという。
この状況に、貨物車を運行している会社も頭を悩ませている。
福島臨海鉄道の鉄道部 運輸技術課長によると、
機関車については防衛運転ということで、すぐに止まれる速度で走らせている。
この区間で最大時速25km出せるところを、時速10km程度にまで下げているという。
事故が起きたら、一番の被害はドライバーさんです。一歩間違えれば、命を持っていかれますので、私らもそうですけども、皆さん命は大事にしてください。
とのことだった。