ドバイ空港で「コロナ探知犬」が検査している!という話:あさチャン!【2020/08/14】

世界で新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、新たな検査方法が注目されている。

こちらにいる犬たち。

コロナ探知犬

一見、普通の犬に見えるが、実は「コロナ探知犬」。

新型コロナウイルスの感染者を高い確率で嗅ぎ分けることができるという。

ドイツのハノーバー獣医大学では、探知犬にコロナ患者の唾液を嗅ぎ分けさせる訓練を1週間実施した結果、高い精度で判別したという。

同大学のマーレン教授によると、

コロナ感染者の分泌液は特有のにおいを発しています。犬はこれらのにおいを嗅ぎ分けることができるのだと思われます。

とのこと。

実際の訓練を見てみると、7つのサンプルの中から、陽性者のにおいを判別していた。その精度は94%。

コロナ探知犬の訓練

同大学のホルガー・フォルク教授によると、

においを嗅ぎ分ける訓練は1000回以上行いました。検証段階ですが今後犬を医療現場で活躍させるうえで可能性が大きく広がる結果が得られました。

とのこと。

このコロナ探知犬が既に活躍している国がある。

中東のアラブ首長国連邦(UAE)。

ドバイ空港に到着した乗客は、入国手続きの前に、脇の下から汗を採取され、この検体を別室で”コロナ探知犬”が検査。

ドバイ空港のコロナ探知犬検査

犬が感染者の反応を示した場合には、別途検査が求められる。

1時間で約250件の検査が可能で、ドバイ内務省は、その精度をPCR検査より高い92%としている。

このコロナ探知犬、UAEで世界で初めて実用化され、ドイツ、イギリス、チリでも訓練が行われている。

コロナ探知犬

空港だけでなく、ショッピングモール、イベント会場などでも活躍が期待され、早期の感染者発見に期待が高まっている。

一方、犬に感染する心配の声も上がっているが、探知犬は、人とは非接触で唾液と汗をかぐだけなので、感染の危険はないという。