撥水加工はウイルスに強くアルコールに弱い!?という話:初耳学【2020/08/16】

本来は、水に濡れないために使う「防水スプレー」。

イギリスの総合学術雑誌「ネイチャー」で発表されたある論文には、撥水加工を施した繊維では、特定のウイルスの数を97%以上おさえられたという話もある。

水を弾く撥水力が、ツバやくしゃみに含まれるウイルスの繁殖を防ぐ可能性があるという。

今回使用する、「フロロサーフ」は・・・、

フロロサーフ

撥水加工した布が水を弾くだけでなく、ビー玉のように丸くなって表面を転がっていくほど、すごく強い「超撥水」。

さらに、たくさん穴が空いている茶こしを撥水加工すると、

なんと、液体はこぼれない。

その理由は?

撥水コーティングに弾かれた水滴が集まり、大きな1つの塊になるため穴を通れないから。

しかし、一方で、この撥水効果を 一瞬で奪う物が存在する。

それは、何か?

実はそれは、「アルコール」。

撥水加工して水を弾いた状態の布に、アルコールをかけると、

水が布に染み込んでいった。

その理由は?

水がアルコールに混ざると、水の表面張力が弱くなり、布に染み込みやすくなるから。