大舞台で実力を発揮できますか?という話がありました。
プロゴルファーの 石川遼 選手は、
2016年を最後に3年間、優勝から遠ざかっていた。
去年(2019年)6月、石川選手は、東京大学スポーツ先端科学研究拠点を訪れ、科学的に自分の身体と向き合った。
そのとき、石川選手と出会ったのが、スポーツ心理学が専門の工藤和俊 先生。
プレッシャーを受けた状況で、どうすれば実力発揮ができるかを研究している。
先生は、石川選手にあるアドバイスを送ったという。
大事な試合でいかに実力を発揮するか、
1つのヒントになるのが、「意思決定」という問題がある。
スポーツの世界でも、どういう意思決定を試合でしていくか、
迷わず確実に自分の意思を決定することが、実力発揮につながる。
ゴルフには、パフォーマンスに関係する意思決定の要素が数多く存在する。
瞬時の判断がモノを言う。
先生は、ある研究結果を提示した。
こちらは、「賞金ランキング上位100位」の選手のプレー解析データ。
21位の石川選手は、この中で、最も「飛距離重視」の作戦をとっていることが分かる。
一方、上位の選手は、「飛距離」だけでなく、「正確さ」も併せ持つ「バランス重視」の戦略をとっていた。
このデータを示すことで、石川選手は自らの位置を知ることができ、スムーズな意思決定がされるようになった。
「明確な意思決定」をすることで、重要局面で迷いがなくなり、好結果につなげることができる。
そして、石川選手は、2019年、日本プロゴルフ選手権で優勝を果たした。