韓国の ヒップホップグループ 「BTS」。
キレのあるダンスと多彩な楽曲で世界的人気を誇る。
2013年デビュー(日本デビューは2014年)。
2018年発売のアルバム『LOVE YOURSELF 轉 'Tear'』 が、韓国人として初の全米ビルボード1位を獲得。
ビルボードとは?
アメリカで最も権威があるとされる 週間音楽誌 『ビルボード』 が行う音楽チャート。
2020年8月31日には、新曲『Dynamite』 が韓国人初のシングルチャート1位を獲得。
アジア勢では、坂本九さんの『SUKIYAKI(上を向いて歩こう)』以来、57年ぶりの快挙。
BTSの経済効果は、年平均5兆5600億ウォン(約4900億円)ともいわれている。
そんな中、韓国の大統領府には、BTSの兵役免除を求める請願が複数届いていて、2020年9月3日には、『兵役法改正案』が国会に提出された。
その内容は?
「大衆芸術分野」で国家の地位を向上させた人物は、30歳まで入隊期限の延期が可能になる というもので、通称「BTS法」とも呼ばれる。
世界で活躍する若者たちが絶好調の時に軍隊にいかせるのは、あまりにもひどいのではないか?ということから生まれたものだが、BTSだけのためのものではない。
一方で、ネット上では、
・国防の義務は平等でなければならない
・BTSの実績と兵役義務は別問題だ
などという声も上がっている。
過去に、2019年11月、韓国政府は、
芸能人による「大衆文化芸術活動」は兵役免除の対象にはならない、一律的な基準を示すのがスポーツなどよりも困難だという判断を下している。