日常生活にもとけ込んできた「フェイスシールド」。
しかし、付けるだけでは安心できないようです。
マスクをせずに、フェイスシールドをした状態で、「せき」や「くしゃみ」をした場合、
飛沫がどのように拡散するかのシミュレーション画像がこちら。
漏れ出した飛沫が前と横方向に広がっている。
アメリカのフロリダアトランティック大学の研究チームは、今月(2020年9月)、フェイスシールドの効果について、流体物理専門誌「Physics of Fluids」で発表。
約10秒ほどで、飛沫が約1m拡散したとしている。
新型コロナウイルスの予防対策として、目にする機会が増えた「フェイスシールド」。
その効果を検証する研究が相次いで発表されている。
神戸大学 坪倉 教授 (理化学研究所 チームリーダー)らは、スーパーコンピューター「富岳」を使い検証していた。
赤色は、シールドや顔に付着した飛沫。
黄色は、漏れ出した飛沫。
結果、大きな飛沫に対して効果は見られたが、小さな飛沫は、ほぼ漏れ出していることがわかった。
坪倉教授によると、フェイスシールドとマスクの両方をつけるのが理想的だという話だった。