そろばん型の台車を2枚重ねて箱を置くとどうなるか?という話:テキシコー【2020/09/28】

ここに、そろばんを改造して作った台車がある。


そろばんの台車

車輪がたくさんついていて、地面を滑らすと、車輪がコロコロと回る。

この台車の上に、適当な箱をのせて、台車を指で押すと、どうなるか?

箱をのせて押す

箱は台車より素早く、長い距離を動く。

なぜこうなるのか?

指で押すと、台車は箱をのせたまま動く。

その時、同時に車輪も回っている。

箱が動く原理

車輪が台車の上で箱をさらに動かす。

こうして、箱は台車の2倍動く。

これを踏まえて、

次は、この台車を2枚重ねて固定する。

台車を2枚重ねる

地面の上を滑らすと、先ほどと同じように車輪が回る。

2つの車輪は噛み合っているので、下の車輪の回転が上に伝わっている。

車輪の回転が伝わる

では、先ほどと同じように箱をのせ、台車を押すと、箱はどう動くか?

台車を押すと、下の車輪が回り、上の車輪に伝えられるが、その向きは逆になっている。

箱は動かない

つまり、お互い打ち消し合って、箱は動かない。