あるマンション宅内の照明のカバーを外して見てみると、
小さい虫がたくさんいた。
しかし、この家では、普段は必ず窓を締め切っていて、洗濯物を干すときなども 開けたらすぐ閉めているという。
さらに、窓や玄関付近に、虫除けグッズなども置かれていた。
それでも、家の中に虫が入ってきている。
この虫たちは、一体 どこから入ってくるのか?
別の 一軒家の窓で検証。
窓の上部のサッシに、監視カメラを設置して見てみると、
窓には小さい隙間があり、虫たちが自ら入ってくるのではなく、
なんと、そこから逃げ出そうとすらしている虫たちが、家の中に吸い込まれていた。
家に虫を吸い込む原因は、なにか?
実は、「換気扇」。
換気扇を回すと、玄関のドアが重くてなかなか開けられなかった という経験はないだろうか?
この原因は、「気圧の差」。
玄関付近の気圧を計測してみると、
外の気圧は、1000.9 ヘクトパスカル。
室内の気圧は、999.2 ヘクトパスカル。
換気扇をつけると、部屋の気圧が少し低くなっていた。
この時、玄関付近の空気の流れを調べてみると、
空気は気圧がより低い方へ流れる性質があった。
もし、こんな状態のまま帰宅して 玄関扉に蚊などの虫がいれば、重い玄関を開けた時に、虫は家の中に吸い込まれていく。
専門家の話によると、
同じ気圧差であれば隙間が細ければ細いほど気流が強くなり、虫を吸い込みやすくなる。サッシも老朽化して立て付けが悪くなってくると、どうしてもどこかに隙間ができてしまう。そういった隙間から虫が吸い込まれてしまう。
とのこと。
対策方法
では、どうすれば、「気圧の差」をなくすことができるのか?
換気扇をつけた時は、「給気口」を開く。
シックハウス症候群などを防ぐため、換気目的で付けられている。
換気扇を回していると、隙間から外気が吸い込まれていたが、
給気口を開けると、風が止まった。外との気圧の差が和らいだ。
もし、家に給気口がない場合は、窓で網戸をするか、
換気扇がある部屋と他の部屋のドアを開けて、密閉空間を広くし気圧の差を和らげるとよい。