昨日(2020/10/01)、
東京証券取引所で、終日全売買を停止するというトラブルがあった。
そして、翌日の2日の新聞では、本来株価が載っているはずのところには、
値がつかなかったので、何の数字もない。
一体何があったのか?
株の売買取引の情報を記録する情報共有装置がダウンしたあげく、バックアップも切り替えられなかったという。
昔はこんなことが起こらなかったのか?
1999年以前は、証券マンが立ち会い所に集まり(多い時は2000人ほど)、ハンドサイン(身振り手振り)で売買を指示していた。
卸売市場で行われる競りのハンドサインみたいなもの。
こんな大勢の人が集まる中で、大きな声が届くはずもないので、目で見て分かるようにハンドサインが使われていた。
会社名もそのひとつ。
以下が、会社名を表すハンドサインの例。
・富士通
・アサヒビール
・三越
・伊藤忠商事
今回の件は、アナログの時代では起こらなかったであろうトラブル。
便利になったが、コンピューターが少し狂っただけで、大きなトラブルが起こるという脆さが出てしまったという一幕だった。