有名人は「ディープフェイク」で狙われやすい!という話:JNNニュース【2020/10/02】

「ディープフェイク」という偽の動画を作成する人工知能(AI)の技術を使い、

アダルトビデオの出演者の顔を女性芸能人に変えて、ネット上に掲載し、名誉を毀損した疑いの事件があった。

ディープフェイクという技術は、映画などで活用するために開発されたものだが、

ポルノや世論の操作などに悪用されかねないことから、対策を求める声が上がっている。

こちらは、フェイスブックのザッカーバーグとその偽物の映像。

ザッカーバーグと偽物

まるで本人が話しているかのように、加工されている。

使われたのは、AI(人工知能)を使う「ディープフェイク」という技術。

アメリカ・ロサンゼルスに「Pinscreen」という会社がある。

こちらは、その会社が開発したアバター。

表情を記憶させ会話できることから、空港の案内係などとして使われている。

こちらは、ディープフェイクの作成ソフトを使ったデモ映像。

ディープフェイク作成ソフト

この会社の ハオ・リ− CEO によると、

こちらの青い部分は、実際には6000の点でできている。あなたの顔がどのように動いているかを追跡するので、口を開けて笑うと自動的にそれに対応します。

とのこと。

もともと取り込んでおいた有名人の3Dデータに置き換えることができる。

ディカプリオのディープフェイク映像

口や目、眉の動きまで、完全に連動している。

映画の吹き替えのように、声と口の動きが合わないということもなく、表情だけを見ればまるで本物に見える。

男性から女性のディープフェイクを作ることも可能だという。

ディープフェイクを使って、政治家の演説をでっち上げるケースも相次いているが、ポルノに悪用されるケースがほとんどだという。

トランプのディープフェイク映像

ハオ・リ− CEO によると、

残念ながらディープフェイクがよく使われる分野の1つはポルノです。これは世界的な問題です。あなたの娘がディープフェイクのターゲットになることを想像してみてください。大事なのは皆が、この種の能力がどんなものなのかを認識することです。

とのこと。

ネットトラブルに詳しい日本の弁護士によると、

顔の写真なり動画なりというのが、たくさんネット上で見つけられるような人については、被害に遭う可能性があると思います。

とのこと。