日本では、古来より月の模様は、「餅をついているウサギ」に見えるとされてきた。
実は、月は地球上のどこから見ても、同じ面が見えている。
この模様をどう捉えるかというのが、国や地域によって違ってくる。
インドでは、「ワニ」。
南ヨーロッパでは、「カニ」。
南アメリカでは、「ロバ」。
アラビアでは、「ライオン」。
見え方は、動物だけではない。
東ヨーロッパでは、「髪が長い女性」。
北ヨーロッパでは、「本を読むおばあさん」。
などといわれている。
同じものを見ているのに、こんなに見え方が違うのは、人間の想像力は豊かだといえる。