登場人物の10人以上が「大山正紀」!ミステリー本「同姓同名」:王様のブランチ【2020/10/03】

今話題の本がこちら。

同姓同名」。


なんと、10人以上の「大山正紀(おおやま まさのり)」が登場。

大山正紀が殺された その犯人は大山正紀

誰もが持つ名前をテーマにした驚愕のミステリー。

いち早くこの本を読んだ書店員からは・・・、

・よくぞここまで、どんでん返しにつぐどんでん返しを考えつくものだと感動いたしました
・タイトルから想像していた内容を上回る驚きの仕掛けに脱帽です

などの声があがっている。

その「あらすじ」がこちら。


登場する”大山正紀”の1人は、将来プロサッカー選手を目指す高校生。

ある朝、起きてすぐいつものようにSNSをチェックすると、

自分の名前”大山正紀”がトレンドワードの1位になっていた。

なぜなら、幼い少女が犠牲となり、日本中を騒がせていた事件の容疑者がついに逮捕され、ある週刊誌が未成年にもかかわらず、容疑者を実名で報道。その名前が”大山正紀”だった。

SNS上では、「”大山正紀”を許すな。八つ裂きにしてやりたい」「”大山正紀”。お前は二度と社会復帰するな!」など、罵倒する声が後を断たず、犯人と同姓同名というだけで、自分が日本中から非難を受けているような感覚に陥る。

その影響で、ほぼ決まっていた大学へのスポーツ推薦が取り消され、人生の歯車が狂い始め、そして、これは、彼だけの話ではなかった。

ある別の”大山正紀”は、これまで親しくしていた女性から突然、「・・・空気読んでよ。あなたと話したい気分じゃないの」と一方的に関係を断たれてしまうなど、日本全国の”大山正紀”が、名前を理由に、これまで味わったことのない理不尽な思いをしていた。

「自分の人生は、名前に囚われ、歪められ、狂わされた」

そして、事件から7年後、物語は再び動き出す・・・。

事件の犯人”大山正紀”が刑期を終え、社会復帰を果たすと報じられた。

すると・・・

・あの”大山正紀”が社会に戻ってくるらしいぞ
・今からでも”大山正紀を死刑にしろよ!

と、世間が再びその名前を敵視し始め、そして、同姓同名というだけで人生が狂わされると心配した ひとりの”大山正紀のSNSでの呼びかけにより、これまでつらい思いをしてきた”大山正紀”たちが集まり、同姓同名被害者の会を結成。

彼らは協力して、犯人の”大山正紀”を見つけだし、その素顔を世間にさらしてしまおうと計画する。

しかし、いつになっても、犯人の”大山正紀”が見つからない。

すると、この被害者の会の中に犯人の”大山正紀”が紛れ込んでいるのでは?という疑いが生まれる。

さらには、”大山正紀”が”大山正紀”を殺してしまう最悪の事件も起きてしまった・・・。


最後まで、読者の予想を何度も裏切りながら、現代社会の闇を問うミステリー小説となっている。