防災訓練の新たな取り組みが話題になっている。
教室の中で、腰まで水に浸かっている子どもたち。
実はこれ、現在開発中のAR浸水体験アプリを使った小学校での防災訓練の様子。
アプリを使った先生によると、
汚れた水が勢いよく流れてきたりとか、とても怖いという意見があったりとか、実際に災害のこわさがわかったので、そういう時に冷静に判断できるようになりたいという感想もたくさんあった。
とのこと。
国交省のハザードマップデータも入っているこの「Disaster Scope」アプリ(開発中)。
このアプリを開発中の 板宮 朋基 先生(神奈川歯科大学総合教育部 教授)によると、
災害の経験がない方々は、どこか他の被災地の状況を見ても、他人事でなかなか自分のこととして実感できないと思うんですね。そこでARを使いますと、まさに今見ている風景にですね、非常にリアルに水面だったり濁流、津波というものが重なって見えますので、誰でも、子どもから大人まで自分のこととして災害のリスクを実感できるのかなって思いました。
とのこと。
このアプリを 浸水想定区域で使ってみる。
こちらは、荒川から約630mの距離にある北千住駅。
もしも、荒川が決壊してしまった場合・・・、
30分で 約1.5m 浸水し(身長162センチの人の場合、顔まで水につかる)、
4時間後には約5.6mという高さまで浸水すると予想されている。
水の中を見てみると、真っ暗でほとんど何も見えない。
いつも見ている街の風景も・・・、
最大6.4メートルも浸水して、見えなくなってしまう。