ネットで買った中古車が「水没車」だった!という話:モーニングショー【2020/10/12】

中古車を買って、トラブルに巻き込まれたという男性がいた。

愛知県在住の会社員 男性Aさんは、3歳の子どもと外に出かける機会が増えたため、インターネットで中古車を購入。

こちらは、その写真。

2020年2月中旬に、270万円を振り込むが、

いつ頃納車か、販売業者のX氏に聞くと、

「3月中旬〜下旬かな」と言い、下旬に近づくと「4月になってしまうんだ」と、

二転三転するどころか、十転くらい次々と延期に。

その理由を聞くと、「エンジンに異常が出た」「整備が遅れている」などと、納車予定日を延ばそうするX氏。

以下は、AさんとX氏の電話の内容。

Aさん「1ヵ月半もかかってしまって不信の方が多くて、お借りした代車も、車検証が入っていない状態。それもすごく怖くて嫌。不信とかを含めて約束もだいぶ過ぎたので、契約解除をしたいと考えています」
X氏「んー・・・、なるほど、そういうことですね」

一連のやり取りを不信に思ったAさんは、中部運輸支局で調べ、福岡に住む 前の所有者に連絡。

そこで耳を疑う事実がわかった。

前の所有者「(あの車が)売られてしまったことにビックリ」
Aさん「どんな状況だったんですか?」
前の所有者「去年の九州豪雨をご存知ですか?その水没車だったんですよ」

2019年に甚大な被害を出した九州豪雨。

各地で、多くの車が水没した。

こちらの写真に写っているワゴン車がAさんが購入した車。

タイヤよりも高い位置まで水に浸かってしまったワゴン車。

車内も水浸しで、座席にも泥が付いてしまっていた。

しかし、購入時に、X氏がAさんに送ったメールを見てみると、

車の状態について、

「大変コンディション良好な車両」「不具合箇所などは御座いません」「御安心下さい」

などと書かれていた。

Aさんは、270万円の返金を求めたが、その後、X氏と連絡がつかなくなった。

このような被害者は、Aさんだけにとどまらず、

全国各地に、同じような被害を訴える人が続出している。

自動車評論家や車のトラブルに詳しい人たちによると、

・水没車は全損扱いで、車の価値は無いので、中古車として売買されることはない。
・中古車店が水没車に気づかず販売することは通常あり得ない。

とのこと。

水没車かどうか見極める例として、

・シートベルトを引っ張り出すと、泥のシミがある
・収納から説明書など紙類を出すと、湿気でしわしわ

などの特徴があるという。