性に関する人の秘密を勝手に暴露する「アウティング」。
実は、2018年に、全国で初めて”アウティング禁止”の条例を制定したのが 東京 国立市。
LGBT総合研究所の調査で、
あなたの周りに静的マイノリティ(LGBT)の人はいますか?
という問に対して、
実際には人口の10%つまり10人に1人いると言われているにも関わらず、80%以上の人が「身の回りには性的マイノリティはいない」と答えているという。
人口の10%とは、左利きの人と同じくらいの割合。
つまり、誰でも会っている可能性が高いのに、遠いところの世界の話じゃないかと思っている人が多い。
その理由の1つとして、多くの性的マイノリティ(LGBT)の人々がカミングアウト(公表)してないことが挙げられる。
国立市がアウティング禁止を盛り込んだ背景には、実際にアウティングが原因で起きたできごとがあった。
それは、2015年、当時一橋大学 大学院の男子学生が同級生に”同性愛者”であることをカミングアウトしたところ、グループメッセージで暴露され、つまり、アウティングされてしまい、自らの命を絶った。
こうしたアウティングによるできごとを”二度と起こしてほしくない”という市民の声もあり、国立市ではカミングアウトする権利と合わせて、アウティング禁止を条例に制定した。