こちらにある商品、何かの薬のように見えるが、実は薬ではない。
「偽薬食品」といって、薬効成分は入っていない、食品として売られているタブレット。
原材料には、お菓子などの甘味料として使われる「還元麦芽糖」を使用。
簡単にいうと、ラムネのようなもの。
これが、1か月に約300箱ほど売れているという。
いったいどんな人たちが飲んでいるのか?
認知症の中には、薬を飲んだことを忘れてしまって、薬を何度も飲もうとしてしまうケースが多くあるので、介護者が偽薬のタブレットを使うという。
言葉で「もう飲んだよ」「これ以上飲んじゃだめ」というのに変えて、偽薬を出すことで衝突を避けられるようになり、両者とも気持ちが落ち着いたという話もあった。