消える横断歩道!補修が進まない理由:あさチャン!【2020/10/28】

道路交通法では、信号機のない横断歩道に歩行者がいたら、一時停止をしなければならない。

しかし、全国で歩行者を無視した危険運転が横行している。

これには、運転者の意識以外にも原因があった。

2016年に、神奈川県厚木市で、当時小学4年の女の子がワゴン車にはねられて死亡した事故現場の横断歩道。

横断歩道の比較

事故当時、この横断歩道が消えて薄くなり、見えにくくなっていた。

別の場所、神奈川大和市でも、同様に消えている横断歩道があった。

消える横断歩道

これについて、大和市の市長に聞いてみると、

これは非常に重要な問題なので県にお願いしているが、県警の予算の関係で十分にできない壁がある。

とのこと。

神奈川県警の担当者によると、

判明したケースに関しては随時、補修作業をしているが、どうしても交通量の多い地域や通学路など、横断歩道の中でも優先順位が出てきてしまう。

とのこと。

補修作業が進まない背景に、別の問題もある。

交通量の多い道路の横断歩道は、約1年と短い期間で消えてしまう。

さらに、これが、積雪のある道路の横断歩道では、雪のシーズンに、タイヤのチェーンや除雪車の影響を受けて、消えるのがさらに早くなるという。

消えた横断歩道が補修されるまでの工程をみてみると、

横断歩道の補修工程

・近隣の住民が横断歩道が消えていると、警察に相談する。
・警察が横断歩道を確認して補修計画を立てる。
・補修する委託業者を入札で決める。
・補修作業をする。

これらの工程に、約2カ月もかかるという。

そのため、横断歩道は、劣化は早いのに、補修までに時間がかかる。

さらに、補修する箇所が多すぎることも問題にあがっている。

横断歩道の補修作業