JR南武線には、5か所の開かずの踏切がある。
開かずの踏切とは?
朝の通勤時間帯など、遮断機が降りた状態が長時間続き通行が困難な踏切。
川崎市は、この踏切の対策として、連続立体交差化の計画を立てている。
予算は1185億円で、着工は来年度(2021年度)以降を予定。
完成時期は未定だが、過去の事例から2040年ごろとみられる。
南武線は、個人宅と面している場所が多いため、課題は用地買収だという。
JR東日本では、開かずの踏切対策として、「賢い踏切」を導入している。
川崎市のこの5か所の踏切の中でも、3か所で導入済み。
来年(2021年)3月末までに、さらに1か所に導入予定。
「賢い踏切」とはどんなものか?
従来は、快速も各停も、ポイントAを通過した時に、踏切を遮断。
一方、「賢い踏切」の場合、快速はポイントA、各駅停車はBと、それぞれのポイントで踏切を遮断。
これによって、各駅停車が通過する際に、より長く踏切を開けることができる。
この結果、踏切が開いている時間が、通過する列車1本あたり、約27秒増えた踏切もあった。