ビデオ通話では「うなずき」が大事だという話:ためしてガッテン【2020/11/11】

コロナ禍で、増えているのが「ビデオ通話」。

しかし、近くで対面で話すのと違って、ビデオ通話では首から上しか映らないことが多い

そのせいで、どれだけ手を動かしても、ジェスチャーは画面の外。

コミュニケーションの研究では、相手のジェスチャーが見えなかったり、目線が合わなかったりすると、自然とジェスチャーをしなくなってしまうと考えられている。

すると、本来ジェスチャーが持つと言われる、言葉を探したり、流ちょうにしゃべることを助ける力が、ビデオ通話では失われてしまう。

一方、対面だと、同じ空間を共有しているので、自分と相手がどういう形か、「リズム同調」が取りやすい。

リズム同調とは?
コミュニケーションをとる相手と心や体のリズムが合うこと。

これには、「うなづき」が有効だという。

対面で話をしたときに、「うなづいて話を聞く」と「うなづかないでじっとして話を聞く」という2つの状況で、

(青いライン:話し手 / 赤いライン:聞き手)

話し手と聞き手の脳血流量の変化を見てみると、聞き手がうなづいて聞く方が、話し手の血流量の動きが落ち着き、聞き手と同調し始めた。

こうした現象は、「引き込み」と呼ばれ、人が互いに共感し合っている時に、よく見られる現象。

うなづきが、話し手と聞き手の間に、共通のリズムをつくり、「共感」や「一体感」を生む。