ある外国人の疑問に、野々村の「々」の読み方は何?という話がありました。
「野々村」「代々木」「来々軒」「担々麺」など、
同じ文字が続いている時に使うように思われるが、
広辞苑で調べてみると、「度度」「年年」「堂堂」などと書いてある。
実は、「々」の字、「漢字」でも「文字」でもなく、「記号」。
「、(読点)」や「。(句点)」、「?」と同じ。
「々」は、「同の字点」という。
漢字は、中国からやってきた。
「々」も、中国の書き方がある。
例えば、「堂々」は、こちらのように「点点」を使って書く。
日本の「ひらがな」は、続けて文字を書く。
漢字から仮名を生み出した感覚で、
同の字点も、徐々に段々と変化していった。
例えば、井上(いのうえ)や 一瀬(いちのせ)は、わざわざ「の」を書かなくても、その名字として読むことができる。
しかし、野々村(ののむら)や佐々木(ささき)といった同じ音が2回続く場合、「々(同の字点)」を省いてしまうと、「野村」「佐木」といった全く違う読みの名字になってしまう。
そのため、読み間違いを防ぐためにも「同の字点」を書く必要がある。
ちなみに、スマホやパソコンで、「々」の記号を出す場合、「おなじ」で変換すると候補に出てくる。