「平成以降いかなる天災もこうむっていない”選ばれし地”存在する説」を検証されていました。
様々な自然災害が、毎年、数多く発生しているが、その中でも特に顕著な被害があったものには、「伊勢湾台風」、「平成3年雲仙岳噴火」など、気象庁がその名称を定めている。
平成以降に発生した自然災害の中で、気象庁が名前を付けた、5分野 全36の天災について、その被害を調査。
【調査対象】
・平成以降の32年間
・気象庁が名前を付けた全ての自然災害36個(地震・台風・豪雨・豪雪・噴火)
・日本の全1741市区町村
天災に一度も見舞われていない、「選ばれし地」は存在するのか?
噴火
平成以降32年間で、気象庁が名前を付けた大型噴火は5つ。
その被害地域がこちら。(緑色の部分)
残り、1719。
豪雪
平成以降、気象庁認定の大型豪雪は、「平成18年豪雪」のみで、その被害地域は1都19県に及ぶ。(青色の部分)
残り、1622。
台風・豪雨
その被害地域は、北海道以外はほとんど。(黄色の部分)
残り、618。
地震
最も被害範囲が広い地震、その被害地域は、北海道の北東や一部をのぞいてほとんど。(赤色の部分)
残り、127。
さらに、平成以降の全ての地震(震度3以上)でふるいにかけると、残ったのは、わずか10市町村。
この10の自治体は、平成以降、いかなる災害もまぬがれ、地震は「震度1」ないし「震度2」しか食らっていない天災とは無縁の地。
そして、そんな10市町村のうち、そのほとんどが集中していたのが、「北海道オホーツク海沿岸」。
一体なぜなのか?
災害リスクに詳しい専門家によると、
オホーツク海の活断層は元々少ない。そのため地震のリスクというのは非常に小さい。
とのこと。
そして、残るは1か所、その町が「岐阜県 賀茂郡 七宗町(ひちそうちょう)」。
本州のど真ん中で、なぜか飛び地のように残ったこの町。
なぜ、この町だけ天災をまぬがれているのか?
そもそも、地盤が強い地域ではあるというが、なぜここだけ災害が無かったかは、専門家も分からないという。
七宗町とは、一体どんな町なのか?
岐阜県の中南部にある人口3700人ほどの小さな山あいの町「七宗町」。
住民に話を聞いてみると、
・台風も大きいのが来る来るって備えとっても、大した事なかったみたいな
・雪が降って困ったなんて事は全然ないです
・地震はほとんどありません
・テレビの画面で地震速報が流れて、川辺、白川、美濃加茂って出るんですけど、「七宗町」だけ抜けてたり、川辺が「震度3」だったのに、七宗は「震度1」とか
とのこと。
さらに、新型コロナにかかった人はゼロだという。
何か不思議な力が働いているとしか考えられないこの町だが、その力の謎を解き明かすべく町を探索していると、
日本列島最古の石を発見。
そう、ここ七宗町では、今から50年前に、当時、日本最古となる約20億年前の石が発見されていた。
他にも、ヤマトタケルの兄が暮らしたという洞窟など、神々とのつながりを感じる伝説が、小さな町の至る所に存在していた。
さらに、町一番の歴史を持つ「神渕神社」に祀られているのは「スサノオノミコト」、厄災を治める神といわれている。
ちなみに、東日本大震災でも、宮城県沿岸部で、スサノオを祀っている神社は、17ヵ所中16ヵ所が見事に津波被害をまぬがれていた。