慣用句の中には、
「喉から手が出る」や「背に腹は代えられぬ」など、
体の一部が入った慣用句も多い。
「爪に火を灯す」→ 極端に倹約した生活をすること
ロウソク代をケチって、爪を燃やすほどつつましい暮らし という表現。
「耳を揃える」→ 必要なお金を不足なく用意すること
ここでの「耳」は、人の耳ではなく、大判小判の耳と言われる「縁」のこと。
縁の部分をキレイに揃えて出しますよという所から来ている。
「おくびにも出さない」→ ゲップすら出さないように我慢する
→心に秘めていることを深く隠して口に出さない
「腹を割る」 [用例] 腹を割って話す
→ 考えを包み隠さず、本心を打ち明けること
昔の人は「物事を考えるのは、頭ではなく腹だ」と思っていた。
「腹黒い」悪巧みを持っている
これも、「腹で悪いことを考えている」という所から来ている。