体の一部が入った「慣用句」の話:グッとラック!【2020/12/07】

慣用句の中には、

喉から手が出る」や「背に腹は代えられぬ」など、

体の一部が入った慣用句も多い。

爪に火を灯す」→ 極端に倹約した生活をすること

ロウソク代をケチって、爪を燃やすほどつつましい暮らし という表現。

耳を揃える」→ 必要なお金を不足なく用意すること

ここでの「耳」は、人の耳ではなく、大判小判の耳と言われる「縁」のこと。

縁の部分をキレイに揃えて出しますよという所から来ている。

おくびにも出さない」→ ゲップすら出さないように我慢する

→心に秘めていることを深く隠して口に出さない

腹を割る」 [用例] 腹を割って話す

→ 考えを包み隠さず、本心を打ち明けること

昔の人は「物事を考えるのは、頭ではなく腹だ」と思っていた。

腹黒い」悪巧みを持っている

これも、「腹で悪いことを考えている」という所から来ている。