マラソン大会で給水用ペットボトルのゴミを減らす方法:初耳学【2020/12/13】

毎年、約4万人ものランナーが世界中から集まる「ロンドンマラソン」。


ロンドンマラソン

しかし、大規模で行われるため、マラソン大会ならではの問題があった。

それは、給水所で配られる水による、大量の給水用ペットボトルのゴミ。



一昨年(2018年)の大会では、なんとその数が92万本。

これは、資源の無駄遣いだけではなく、環境にも悪影響を及ぼすと大問題になっていた。

しかし、給水所で配る水にある工夫をすることによって、ペットボトルゴミを大幅に削減することに成功した。

それは、簡単に溶ける容器をつくり、容器ごと飲めるようにした。

このソフトカプセルは、植物や海藻から作られた素材。

植物や海藻から作られた素材

そのまま飲んでも体に害はない。

さらに、もし、水だけ飲んでソフトカプセルを捨てても、1か月前後で分解されるため、環境汚染の心配もない。

これをペットボトルの水とあわせて使用し、通常のペットボトルと合わせて配布したことで、昨年(2019年)の大会では、なんと、20万本のペットボトルを削減できた。

さらに、現在は水に限らず、マヨネーズやケチャップの容器にも代用。

マヨネーズやケチャップの容器

近い将来、プラスチックに代わる素材として期待されている。

プラスチックに代わる素材