毎年、約4万人ものランナーが世界中から集まる「ロンドンマラソン」。
しかし、大規模で行われるため、マラソン大会ならではの問題があった。
それは、給水所で配られる水による、大量の給水用ペットボトルのゴミ。
一昨年(2018年)の大会では、なんとその数が92万本。
これは、資源の無駄遣いだけではなく、環境にも悪影響を及ぼすと大問題になっていた。
しかし、給水所で配る水にある工夫をすることによって、ペットボトルゴミを大幅に削減することに成功した。
それは、簡単に溶ける容器をつくり、容器ごと飲めるようにした。
このソフトカプセルは、植物や海藻から作られた素材。
そのまま飲んでも体に害はない。
さらに、もし、水だけ飲んでソフトカプセルを捨てても、1か月前後で分解されるため、環境汚染の心配もない。
これをペットボトルの水とあわせて使用し、通常のペットボトルと合わせて配布したことで、昨年(2019年)の大会では、なんと、20万本のペットボトルを削減できた。
さらに、現在は水に限らず、マヨネーズやケチャップの容器にも代用。
近い将来、プラスチックに代わる素材として期待されている。