フィギュアスケートには図形を描くだけの種目があった!という話:グッとラック!【2021/01/06】

フィギュアスケートの大会では、細かいルールが決められている。


例えば、衣装。

男子では、ワキ毛や胸毛が見えてしまうものや、タイツの着用は認められていない。

女子では、演技中に、衣装の一部が落下してしまうと減点になる。

次に、音楽。

2014年までは、演技で「ボーカル入りの音楽」を使用してはいけなかった。

フィギュアスケートの国際大会では、演技構成を見る審判は最大9人で、全員国籍が違う人が選ばれる。

そのため、歌詞の言葉が「理解できる人」と「できない人」で演技の解釈が変わってしまうということで、ボーカル入りの音楽を禁止していた。

それが2014年のソチ五輪の後に、国際スケート連盟が若い世代のスケートファンを獲得したいということで、新たな試みの一環でボーカルの入った音楽を使えるようルールを変更したという。

ちなみに、英語の「Figure」という言葉は、「図形」という意味を表している。

以前、フィギュアスケートには、氷の上に図形を描くだけの種目があった。

その名の通り、フィギュアスケートには、氷の上を滑って課題の図形を描き「滑る姿勢」と、滑った跡の「図形の正確さ」を競う種目があり、これを「コンパルソリー」という名前で呼んでいた。

平成2年までの国際大会では、「フリー演技」と「コンパルソリー」の2種目が行われていた。

しかし、「演技が単調になってしまう」「観客が盛り上がりにくい」などの理由により廃止された。