スキーの杖は1本だけだった!という話:グッとラック!【2021/01/18】

冬の代表的な人気スポーツである「スキー」。


スキー

そもそも、日本では、「悲劇的な事故」がスキー普及のキッカケともいわれている。

それが、1902年、冬の青森で起きた、「八甲田山雪中行軍遭難事故」。

199人の陸軍兵士が雪山での訓練中に遭難し命を落とした、というもの。

当時、雪道の移動方法は、「かんじき」が主流で、スキーはまだ日本には伝わっていなかった。

かんじき

こうした事故もあって、雪道の移動手段として、スキー導入の機運が高まり、

1911年、オーストリア出身の軍人、テオドール・フォン・レルヒ氏(1869-1945)によって、

テオドール・フォン・レルヒ

日本で初めてスキーの指導が行われたという。

スキーが日本に伝わった当時、今とは違って、オーストリア式で杖を1本だけ使って滑るスキーだった。

オーストリア式スキー

2本の方が安定して滑れるとして、現在の杖2本のスキーになった。

ちなみに、現在でも新潟県のご当地ゆるキャラとして、この人物をモデルにした「レルヒさん」というキャラクターが活躍している。

ゆるキャラのレルヒさん