冬の代表的な人気スポーツである「スキー」。
そもそも、日本では、「悲劇的な事故」がスキー普及のキッカケともいわれている。
それが、1902年、冬の青森で起きた、「八甲田山雪中行軍遭難事故」。
199人の陸軍兵士が雪山での訓練中に遭難し命を落とした、というもの。
当時、雪道の移動方法は、「かんじき」が主流で、スキーはまだ日本には伝わっていなかった。
こうした事故もあって、雪道の移動手段として、スキー導入の機運が高まり、
1911年、オーストリア出身の軍人、テオドール・フォン・レルヒ氏(1869-1945)によって、
日本で初めてスキーの指導が行われたという。
スキーが日本に伝わった当時、今とは違って、オーストリア式で杖を1本だけ使って滑るスキーだった。
2本の方が安定して滑れるとして、現在の杖2本のスキーになった。
ちなみに、現在でも新潟県のご当地ゆるキャラとして、この人物をモデルにした「レルヒさん」というキャラクターが活躍している。