肺炎の自覚症状がない?「ハッピー ハイポキシア」の話:ZIP【2021/01/19】

新型コロナウイルスにかかって肺炎になっていても、自覚症状がなく突然重症化する人もいるそうです。

体の酸素濃度が下がるという状況があるにもかかわらず、自分が気づかないうちに少しずつ肺炎が進行していって、急激に悪くなるというもの。

結果、人工呼吸が必要になる。

なぜ、異変に気づけないのか?

インフルエンザの場合、鼻やのどでウイルスが増殖するため、せきなどの症状で異変に気づくことが多い。

しかし、新型コロナウイルスの場合、鼻やのどなどの症状が目立たないまま、肺の奥までウイルスが達するケースがある。

そのため、自覚症状が現れたときには、既に肺炎は重症化し、低酸素状態になっているという。

この状態は、「ハッピー ハイポキシア(幸せな 低酸素血症)」と呼ばれている。

重症化が進行していることに気づかないことから、幸せと称され、無自覚のうちに低酸素血症が進んでしまうという。

実際は、全くハッピーではなく、言い換えると「サイレント ハイポキシア(沈黙の低酸素血症)」ともいえる。

低酸素状態に気づくためには、血液の酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」を使うとよい。

パルスオキシメーター

パルスオキシメーターは、指をはさんで使用する。

その数値を見て、90%を割るようなことがあれば、すぐに保健所にコンタクトをとるとよい。

こちらは、数値の目安。