2021年は衆議院選挙が控えている。
当選した議員に配られるのが「議員記章(議員バッジ)」。
このバッジを着用しないと、国会議事堂に入ることは許されない。
実際、第67代内閣総理大臣の福田赳夫首相は、バッジを着け忘れて国会に入る際に、ガードマンに止められたというエピソードが残っている。
そのときは、近くにいた当時の内閣官房副長官の森喜朗さんに借りて入ったそうです。
一方で、選挙に落選した人などに渡されるバッジが存在する。
それが、「前議員記章」というもので、現役議員が落選した場合や辞職した場合に手にすることができる。
これがあれば、国会の本会議において、三階部分の公務員席・公衆席に入場することができる。
選挙で当選して国会議員になると、様々な特権が与えられる。
「会期中は原則として国会議員は逮捕されない」という不逮捕特権がある。
これは、政府が反抗する議員を不当に拘束できないようにすることを目的として憲法50条に定められている。
ただし、国会外での現行犯などはその限りではない。
ちなみに、公職選挙法違反で河合克行夫妻が逮捕されたのも、国会閉会の翌日だった。
これも不逮捕特権に基づくものだと言われている。