言葉の意味を知りたい時に使う「国語辞典」。
中でも特に有名なのが、1955年に初版が刊行された「広辞苑」。
現在、刊行されている「第七版」には、約25万もの言葉が掲載されている。
時代の流れにあわせて、言葉が追加されるものも特徴で、
2018年に 10年ぶりに改訂された「第七版」には、「自撮り」「ちゃらい」「がっつり」「ブラック企業」「ふるさと納税」「ビットコイン」「エコバッグ」「赤塚不二夫」「高倉健」「オバマ」など、約1万語が追加された。
また、元々載っていた言葉に「新たな意味」が書き加えられるケースもある。
「もる」の意味に「おおげさにする」、「やばい」の意味に「のめり込みそうである」などの解説が追加されている。
一方、時代の流れとともに削除されてしまう言葉もある。
「書留小包」「給水ポンプ」「スーパー特急」「基本値段」などの言葉は、今は説明の必要がないということで、第七版からは掲載されていない。
まさに、広辞苑は時代を映す鏡だと言える。
広辞苑「第七版」に新たに掲載された言葉に「ごち」がある。
ごちを広辞苑で調べてみると、(御馳走を略した俗語)食事をふるまうこと。と書いてある。
ちなみに、広辞苑に使われている紙は、どんどん薄くなっている。
第七版では、1万語が追加したということだが、当然ページ数もそれに合わせて増え、以前に比べ140ページも増えている。
それなのに、広辞苑の厚さそのものは変わらず8cmのまま。
なぜ、そのようなことが可能なのか?
その秘密は、ページ数が増えた分、1ページの厚みを薄くしているから。
しかも、ただ薄くするだけだと、裏の文字が透けてしまうので、特殊な薬品を使用するなど、薄さと透けにくさを両立した用紙を開発した。
その実現には、なんと5年もの月日が かかったという。
さらに、広辞苑の第七版では、掲載さrている「最後の言葉」が変わっている。