ニワトリが朝に鳴く理由:チコちゃんに叱られる!【2021/01/29】

ニワトリが朝に鳴くのはなぜ?という話がありました。

これを新村毅 先生(東京農工大学 農学部 准教授)が説明していました。

「コケコッコー」と鳴いているニワトリは、オスだけ

そして、朝一番に鳴いているニワトリこそ、その群れの中で1番強いボスオス

他のオスに自分の縄張りを主張しているためだと考えられる。

実は、ニワトリは「一夫多妻制」。

一般的に「1羽のオスに対し、10〜30羽のメス」というハーレムを作り生活をしている。

大昔、ニワトリの祖先は森で暮らしていた。

1番住みよい場所を1番強いオスのグループが占拠。

朝イチで、その強いオスが鳴くのは、「ケンカが強い俺様はココにいるんだぞ!」と他のオスが率いる集団にいち早く知らせることで、ムダな争いを避けてきた。

しかし、現代では、森に分かれていたグループが1つの小屋に集約されている。

縄張りにうるさいニワトリのオス。

小屋に複数のオスがいる状況は、大丈夫なのか?

実は、最初にすごくケンカする。

ニワトリは縦社会なので、新入りのオスなんて来ようものなら、それはそれは激しい戦いが待っている。

そのオスたちの激しい戦い(名古屋コーチンのバトル)の様子がこちら。

ニワトリのオスのケンカは、タイマン(1対1)

クチバシでトサカをつつき合ったり、羽を広げて足で蹴ったりする。

背を向けて逃げた方が負けとなる。

複数のニワトリを入れると、総当たり戦をして、自分が何番目に強いか分かるまで、ケンカを始める。

一度決まった順位は覆らないのがニワトリの世界。

こうして、群れの中で1番強いと決まったニワトリが、「俺様が1番強いんだぞ!」と他のオスに知らしめるために毎朝鳴く。

こうして、小屋でのムダな争いがなくなると考えられている。

そのため、1位のオスが「コケコッコー」と口火を切ったら、他のオスも次々と鳴いていく。

毎日観察すれば、最初に鳴くのが、決まったニワトリであることがわかる。

上位のニワトリが鳴かなければ、その下のニワトリは鳴かないこともある。

ニワトリは、1日約23.7時間の体内時計を持っていて、天気が悪く暗い朝でも体内時計のおかげで決まった時間に鳴く。