「二人に一人がガンになる」というのは本当なのか?という話

インベスターZ」という漫画の中で、こういう話があった。


保険会社がテレビコマーシャルなどで使っている「二人に一人がガンになる時代」という言葉。

国立がん研究センターが出しているデータ「現在年齢別がん罹患リスク」を見てみると、

たしかに、生涯でガンになる確率は、男性62%、女性46%で、まさに「二人に一人」となっている。

しかし、よく見てみると、0歳の人間が70歳までにガンになる確率は男性21%、女性19%にすぎず、80歳でも男性41%、女性29%にとどまっている。

つまり、「二人に一人がガンになる」のは、80歳以上の話。

日本人の平均寿命は男性80歳、女性87歳なので、ガンになるのは寿命のほぼ直前であり、ガンにならなくても、結局は他の病気や老衰で死ぬことになる。

「二人に一人がガンになる時代」このコピーは、決して嘘ではないが、巧妙な印象操作にすぎない。


「インベスターZ 第16巻」 より