犬の鼻はなぜ濡れているのか?という疑問がありました。
これについて、小菅正夫 先生 (札幌市円山動物園 参与)が説明していました。
犬がずっと長く寝た後に、鼻を触ると濡れておらず乾いている。
濡れている時の理由は、1日ずっと観察しているとわかる。
猫もそうだが、犬は鼻の先をよく舐めて濡らしている。
これは何のため?
いろんな動物がそうだが、そこに毛が生えていないから。
そこは、「鼻鏡」という。
猿以外の動物は、目で何かを確認するというよりも、においで確認する。
ニオイから得る刺激・情報を重要にしている。
例えば、玉ねぎを目に見えないくらいに細かくする、その物質(分子)が鼻の中の神経を刺激することで、動物はニオイを感じる。
これが乾いてたら、その物質がうまく鼻の所に付かない。
濡れてたらその物質がたくさんつく。
猿以外の動物は鼻鏡をもっていて、そこにニオイの物質をくっつけて、よりよくニオイを嗅げるようになっている。