犬の鼻はなぜ濡れているのか?:2355【2021/03/01】

犬の鼻はなぜ濡れているのか?という疑問がありました。

これについて、小菅正夫 先生 (札幌市円山動物園 参与)が説明していました。

犬がずっと長く寝た後に、鼻を触ると濡れておらず乾いている。

濡れている時の理由は、1日ずっと観察しているとわかる。

猫もそうだが、犬は鼻の先をよく舐めて濡らしている。

これは何のため?

いろんな動物がそうだが、そこに毛が生えていないから。

そこは、「鼻鏡」という。

猿以外の動物は、目で何かを確認するというよりも、においで確認する。

ニオイから得る刺激・情報を重要にしている。

例えば、玉ねぎを目に見えないくらいに細かくする、その物質(分子)が鼻の中の神経を刺激することで、動物はニオイを感じる。

これが乾いてたら、その物質がうまく鼻の所に付かない。

濡れてたらその物質がたくさんつく。

猿以外の動物は鼻鏡をもっていて、そこにニオイの物質をくっつけて、よりよくニオイを嗅げるようになっている。