天然記念物は飼ってもよい?という話:グッとラック!【2021/03/04】

天然記念物の話です。

天然記念物とは、「動物」「植物」「地質・鉱物」「天然保護区域」において、学術的に価値が高く、法律で保護されているもの。

天然記念物の中でも、世界的・国家的に重要な物は、「特別天然記念物」と呼ばれている。

現在、日本の天然記念物は1031件。

日本の特別天然記念物となると、コウノトリ、イリオモテヤマネコ、オオサンショウウオなど、75件 が指定されている。

桃色の羽が特徴の「トキ」も特別天然記念物に指定されている。

トキはかつては、日本全土に生息していたが、明治時代以降に、羽から羽毛をとるために乱獲されたことや、

農薬の使用によりエサとなる生物が減少したことにより、その数が激減。

2003年に、日本産のトキは絶滅したが、

現在では、新潟県佐渡市などで、中国産トキの人工繁殖などに取り組み、約450羽ほどになっている。

他にも、北海道の阿寒湖に生息する「マリモ」も特別天然記念物に指定されている。

ここのマリモは、日本で唯一球状で最大30センチほどまで大きくなる。

ちなみに、30センチまでになるには、約10年かかるといわれている。

天然記念物に指定されている「柴犬」。

日本特有の動物を保護する目的で、昭和11年に天然記念物に指定された。

実は、日本を原産とする日本犬は、こちらの6犬種のみで、すべて天然記念物に指定されている。

天然記念物なのに、ペットとして飼ってもいいのか?

あくまで、天然記念物に指定する目的は、絶滅せずに生息させるため、飼育はOKということになっている。