ここに「鉄の板」と「木の板」がある。
同じ大きさで同じ厚み。
触ってみると、どちらが冷たいか?
街の人々に触ってもらうと、「鉄の方が冷たい」という人が多かった。
はたして本当だろうか?
「表面温度計」を使って、
表面の温度を計ってみると、木の板は10.6℃、鉄の板は10.9℃と、ほぼ同じで、むしろ少し鉄の方が高いくらい。
同じくらいの温度なのに、触ると鉄の方が冷たく感じるのはなぜか?
次に、6つの素材の中で、どれが一番冷たく感じるか?を検証してみる。
表面の温度は大体22℃前後で、ほぼ同じ。
冷たく感じる順に並べると、以下のようになった。
次に、鉄を触っている様子をサーモグラフィで見てみると、接触している手の平が少しずつ青くなっていった。
同じように、それぞれの素材で、手の温度を見比べてみる。
触った素材によって手の温度が違う。
鉄を触った手が一番温度が低く、発泡スチロールを触った手が一番温度が高い。
触った時の手の温度の変化が、冷たく感じるかどうかに関係しているようだ。