ファイザー製とモデルナ製のコロナワクチンの違いは?:めざましテレビ【2021/06/08】

日本国内で接種が進むファイザー製とモデルナ製の新型コロナワクチン。

副反応や変異ウイルスへの効果はどう違うのでしょうか?

主に、自治体などで接種されている「ファイザー製」。

大規模接種会場などで接種されている「モデルナ製」。

厚労省によると、接種完了した際の発症予防効果は、

ファイザー製が約95%、モデルナ製が約94%と、どちらも高い有効性が確認されている。

この2社のワクチンについての疑問に、専門家が答えていた。

【疑問1】接種後の副反応の違いは?

アメリカで、ファイザー製約1000万回。モデルナ製約760万回の接種を調査したところ、アナフィラキシーについては、100万回あたり、モデルナ製が2.5件にあるのに対して、ファイザー製は4.7件という結果に。

その一方で、接種部位の痛み、だるさ、発熱、頭痛については、モデルナ製の方が割合が高い傾向にあり、発熱については、いずれのワクチンでも、2回目で高くなる傾向にある。

【疑問2】2回目接種までの間隔の違いは?

厚労省のホームページによると、

ワクチン2回目の接種間隔は、ファイザー製が3週間に対して、モデルナ製は4週間。

期間をどれくらい置くかというのは、実は明確に決まっているわけではない。

最初の治験の段階でファイザーはとりあえず3週間あれば効果が高まるという判断で、モデルナは4週間でやっていた。

それをそのまま実際に私たちが打つ場合も、そのルールで守ってやっている。

【疑問3】感染が拡大している変異種ウイルスにどちらのワクチンが効果的なのか?

これから変容を繰り返して、ウイルス自身に大きな変異が起こった場合には、そのワクチンの効果は分からないが、今の時点では両者とも、変異したウイルスに対しては有効だと考えていい。

【疑問4】1度接種したら2回目以降も同じ製薬会社のワクチンを接種すべき?

厚労省では、2回目の接種では1回目に接種したワクチンと同じ種類を接種する必要がある、と注意喚起している。

長期安全性なども含めて臨床試験というのは、違うメーカーのワクチンでしていないので、そうでないものを2度目に打ったときに、どうなるかというのは基本的には担保されていない。同じメーカーで接種するのが、原理原則となる。

【疑問5】ワクチン接種を完了すれば、マスクを外して日常生活ができる?

2回のワクチンを接種すれば、確かにその人自身は、それなりに感染を防げる効果はかなり期待できる。

ただし、国内でもワクチンを2回接種した後でも、感染している例は実際にある。

感染を防ぐという意味では、マスクを外して元のような生活に戻るにはまだ早いと思われる。