踏切の「検知装置」の話です。
先日、東武東上線「東武練馬駅」脇の踏切で、女性が電車にはねられ死亡する事故があった。
女性は、事故の直前まで、スマホを操作しており、
イヤホンは、カバンの中に入っていたことから、
踏切の警報音は認識していたが、
スマホに気を取られ、「自分が踏切外にいる」と思い込んだ可能性があるという。
事故当時、踏切の両側には、約10人ほどの歩行者がいたが、多くの人がスマホを見ていて、踏切の中の女性に声をかけた人はいなかった。
本来は、踏切内に人がいた場合、「すみやかに踏切の外に出て下さい」と警報音がなる。
この踏切では、「光線式」で、取り残された人や車を光線で自動的に検知して、
運転士に異常を知らせる装置が設置されていた。
しかし、今回の事故では女性が光線の範囲外にいたため、感知できなかったという。
一方、新型装置の「レーダー式」は、「線」ではなく「面」での検知になるため、検知範囲が広くなる。
東武鉄道では、このレーダー式への移行を進めている。