ブドウに付いている「白い粉」は何?という話がありました。
これについて、藤田智 先生(恵泉女学園大学 人間社会学部 教授)が説明していました。
ブドウの白い粉は、ブルーム(天然の「ろう」)。
ブドウの表面を見てみると、
ろうが作られる「クチクラ」という膜がある。
クチクラは、多くの植物に存在していて、水分の蒸発や病気を予防する働きがある。
実が大きくなるにつれて、ろう物質が増えてくる。
白い粉(ブルーム)は、このクチクラからあふれ出た「ろう」。
ブルームがあることで、より水分をはじき、中の鮮度が保たれる。
ブルームありのものと、なしのものを比べてみると、
7日後では、こんなに違ってくる。
新鮮で完熟したブドウほど、ブルームが多い。
ブドウはブルームがしっかり付いているかどうかで、市場価値が左右される。
そのため、農家は、細心の注意を払って、収穫・出荷をしている。