消せるボールペンの字が消えるのはなぜ?という話がありました。
これについて、大手筆記具メーカーの開発責任者、千賀邦行さんが説明していました。
消せるボールペンで書いた文字は、消えてなくなるのではなく、こすった摩擦熱でインクの色が透明に変化している。
では、インクが透明になる仕組みとは?
一般的なインクは、液体の中に色のもとになる小さな粒が入っている。
透明になるインクは、色のもとになる粒を小さなカプセルにして、3つの成分を入れた。
【A】は色のもとになる「発色剤」で、もともとは無色だが、【B】とくっつくことで、発色してインクに色をつける。
【C】の成分は普段は眠っている状態だが、温度が上がると目を覚まし、【B】を引き寄せ、【A】から離す。
すると、【A】は発色できなくなり、インクの色が透明になる。
そして、温度が下がると、【B】は【C】と離れ、【A】とくっついて、また発色する。