だいたいでわかる「フェルミ推定」:思考ガチャ!【2021/08/20】

近年、100メートルを9秒台で走る日本人選手も増えてきている。

ところで、人類で 一番速く走る人は、だいたい時速何キロで走っているのか?

【人類最速 → 五輪陸上選手 → 100mを10秒 → 秒速10m → 時速36km】

と考える。

このように、とらえどころのない量を「だいたい」で見積もることを「フェルミ推定」という。

例えば、こちらの電気ケトルで、水500mlを沸騰させるのにかかる時間をフェルミ推定してみる。

1mlの水は1gなので、1℃上げるのに必要なエネルギーは、1カロリー。

水は、常温で20℃くらいだとすると、100℃まで上げるのには、80カロリー必要になる。

これが、500mlなので、4万カロリーになる。

4万カロリー を J(ジュール)という別のエネルギーの単位に換算する。

1カロリーは、4.2ジュールなので、だいたい4ジュール。だから、16万ジュール必要になる。

一方、電気ケトルの消費電力は、だいたい1,000Wくらい。

1秒間で1,000ジュールのエネルギーを使っているということなので、言い換えれば、1,000ジュール出すのに1秒間かかるということ。

つまり、16万ジュール出すのには、160秒、だいたい2〜3分かかる。

これまで「だいたい」という言葉が何度も出てきたが、この「だいたい」がフェルミ推定の良いところ。