トウモロコシについている「ヒゲ」って何?という話がありました。
これについて、野菜の生育に詳しい 高畑 健 先生(東京農業大学 農学部 教授) が説明していました。
トウモロコシのヒゲは、めしべの 一部。
そのヒゲの一本一本に、おしべから来た花粉がつくことで、トウモロコシができる。
トウモロコシの種をまくと、1週間ほどで芽が出る。
約2か月後には、人間の背丈ほどに成長。
茎の先端には、雄花が咲き、
その下にヒゲのように伸びてくるのが、めしべ。
受粉する前に早採りしたトウモロコシは、我々がよく八宝菜として食べているヤングコーンと呼ばれるものになる。
この時点では、まだ一粒一粒が小さい状態だが、
雄花が風などに揺られると、おしべから花粉が落ちてくる。
この花粉がヒゲのようなめしべにつくことで受粉。
ヒゲの先端部分をよく見ると、多数の細かな毛が発生している。
花粉を確実にキャッチするために、このような構造になっている。
このヒゲが花粉をキャッチして受粉すると、花粉から管が出てヒゲの中を伸びていく。
そして、粒の所までたどり着くと受精。
受精した粒は、その後、一気に成長し、甘くてみずみずしいトウモロコシになる。