実は、裏アカはバレているかもしれない!?という話です。
裏アカ(裏垢)とは、インターネットスラングで、
SNSなどで自身の本来のアカウントとは、別に設けた匿名アカウントのこと。
そもそも、最近のSNSでは、複数アカウントを持つ人が多い。
・インスタ4つ、ツイッター3つ、リア垢とサブ垢とオタク用(都内女性)
・全部で6つくらい、趣味と大学で使うもの(都内女性)
リア垢・・・リアル(現実)の友達
サブ垢・・・職場の人、特定のグループなど
オタク用・・・アニメやアイドルなどの情報収集向けなど
複数のツイッターアカウントを持っている?
高校生63%、大学生45%
(2020年 LINEリサーチ調べ)
裏アカの内容が世間に流出してしまうと、炎上するケースが多い。
バイトテロ動画が社会問題になったり、自分とバレないと思っているので口調が荒ぶったりする。
そんな中、注目されているのが、「裏アカ特定サービス」。
主に、企業が就活中の人の身辺調査に利用している。
なぜ、そのようなことをするのか?
サービスを利用したある企業では、以前、内々定を出した学生にマル秘話をしたら、参加者の1人がそれをSNSで発信し、ライバル社に知られて損失が出た。
企業は、このようなネット上のトラブルを警戒している。
調査会社は、どうやって裏アカを特定しているのか?
出身地や、誕生日、フォローしている友人、投稿のクセ(口癖、言い回し、絵文字の使い方)などで特定できるという。
どうしてもわからない場合は、現地調査し、近隣住民に聞き込みをしたりする。
調査料金は、一人あたり、1万6500円、現地調査の場合【4万1800円〜4万9500円】(東京・企業調査センター)
ある企業では、この調査の年間の予算に1000万円を組んでいるところもあるという。
そこまでしてでも、どんな人かを安心して採用したいというのが企業側の今のトレンドだという。
裏アカで、どんなことがバレるのか?
・大学のゼミ担当教授を「あのクソジジイ」呼ばわり→ 不採用
・交差点でヘッドスライディング動画を投稿→ 不採用
・転職希望の20代男性、インスタに高級スーツや高級車を投稿→ 借金発覚で不採用
調査依頼するにあたって、企業は、あらかじめ就職希望者に同意を得ることが多い。
しかし、直接、「あなたが持ってるアカウントを調査していいか?」と聞くのではなく、
「あなたの個人情報を第三者に提供する可能性があります」と事前に伝えたりするという。
企業側も責められた時の自己防衛をしながら調査依頼をしている。
法的には問題ないのか?
厚労省の担当者によると、
「適正能力に関係ない情報を把握されかねず、採用に影響する懸念がある」
とのこと。
企業調査センターによると、
「閲覧するのはネット上に公開されたもの、法令違反にならないように拝領している」
とのこと。