マジシャンのKiLa さんが、トランプカードをマジックをしていました。
まず、ひとつのトランプの束から、お客さんに好きなカードを選んでもらい、それに簡単なマークと名前を書いてもらう。
今回は、【スペードの2】で、四角いマークに、名前は「ミヅホ」と書いた。
そして、そのカードは元の束に戻してシャッフルし、カードを全部を使って、
語呂合わせを入れたストーリーが始まる。
バーテンダー イサム(136)のお話です。
イサムが勤めていたのは 小さなスナックで その日も イサムがたった一人のとても暇な店でした。
ところが ある時 ドアが突然 パッと開いて 【キング】のような顔をした外国人が【4人】 入ってきました。
彼らは 全員がよく似ていたので イサムは つたない英語で
「おや まさか 皆さん 兄弟ですか?」と尋ねました。
彼らは「うん そのとおり」。
「それも わしらは 実は 見てのとおり 【4つ子】なんだ」と答えたんです。
それから 彼らは 楽しく飲み始めましたが 急に退屈し始めて イサムを呼んでこう言いました。
「ここに 女の子を4人ほど呼んでくれないか?」。
「ええ わかりました お任せください」。
イサムは 女性を探しに店を出ました。
店を回って 1店舗 2店舗 3店舗。
イサムが連れてきたのは 【赤毛の女性】に【黒髪の女性】。
それぞれが 【双子の姉妹】でした。
外国人は そんな感じで感心して
「ほほう この子たちは どうやって口説いたんだ?」と尋ねました。
イサムは 適当に切り返して 「それは 【内緒】」と はぐらかす。
外国人は とにかくお礼を言って 「【サンキュー】」。
【10ドル】のチップをイサムにあげました。
それから 彼らは 楽しく飲み始めましたが やっぱり 退屈し始めて
「じゃあ カードゲームをやろう」と言いました。
カードができない女性たち。
外国人は イサムを呼んで こう言いました。
「カードプレーヤーは いないのか?」
「ですから ここには 僕しかいないんですって」。
「ああ そうか。じゃあ ちなみにカードは?」
「ごめんなさい。トランプも【ないよ】」。
「なんとかしてくれないか?」
「わかりました お任せください」。
イサムは 再び店を出ました。
店を回って 1店舗 2店舗 3店舗。
出会ったのは 【4人の男】たち。
全員が【ジャック】という名の ホストでした。
外国人は感心して なんと 日本語で「【ご苦労さん】」と労をねぎらい
【10ドル】のチップをイサムにあげました。
彼らは イサムの事を とても気に入りました。
「お前 いいヤツだな。ハハ・・・ 気に入った」。
「だが 見たところ 若そうだ そうだな 年は【19】ぐらいか?」
「いいえ 違いますよ」。
「年は 現在【23】で 実を言うと 明日【24】になります」。
「ちなみに 娘は【1人】いて 今年は なんと【七五三】です」。
外国人は 七五三の意味は よくわからなかったんですが
とりあえず 【10ドル】のお祝いをイサムにあげました。
「ところで これから ポーカーをやろうと思うんだがな
日本では ポーカーは 流行ってないのかね?」。
「いやあ 残念ながら まだ そこまでではないんですけどね
ただね 以前 すごい勝負を見た事ありますよ」。
「それは どんなゲームだった?」
「はい。それは 去年の・・・ちょうど1年前の話です」。
「場所は 六本木のテレビ朝日での 1対1の勝負でした」。
「1人は マジシャンのKiLaという男で カードがすごく強かったんです」。
「そいつの手は 【8が3枚に 6が2枚のフルハウス】でした」。
「ああ それは いい手だ」。
「じゃあ そいつが勝ったんだな」。
「いやあ ところがどっこい もう一人 その晩は なんと 【ハートのストレートフラッシュ】で・・・」
そう・・・【ミヅホ(スペードの2)】という女性が大もうけしたんです」。