都内のあるペットショップにあった、こちらの機械。
この機械を犬にかざしてみると・・・、
『ピピッ』と音が鳴り、15桁の数字が表示された。
表示されたのは、犬を識別するための数字。
なぜ、数字が表示されるのかというと、体内にマイクロチップが埋め込まれていたから。
その大きさは、直径2mm、長さ12mm の 小さなマイクロチップ。
実は、来年(2022年)6月から、改正動物愛護法により、ペットショップなどで販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務付けられる。
チップの数字には、ペットの名前や性別、品種だけでなく、飼い主の氏名、住所、電話番号などの多くの情報が登録される。
マイクロチップを装着するメリットとは?
飼い主の詳細データが入るので、責任という意味では、簡単に譲り渡したり、捨てたりすることが防げる。
環境省によると、2019年度に、迷子や飼育放棄などで、自治体に引き取られた犬や猫は、8万5000匹余り。
その対応が課題となっている。
しかし、小さいとはいえ、マイクロチップを入れることで、身体に害はないのか?
赤坂動物病院の院長によると、
害はないですね、難しいものではなくて、ちょっと太めの皮下注射するのと同じなので、専門家であれば、どなたでも成功できると思います。
とのこと。
この時のデモンストレーションでは、犬の首の後ろ当たりから、
マイクロチップを注入するようだ。
こちらのオレンジ色のカバーを外し、
取っ手の部分を握ると、
白いマイクロチップが出てくる。
マイクロチップの義務化について、飼い主たちはどう思っているのか?
・賛成です。不幸な子がいなくなる方がいいと思うので、出来ればちゃんとやってくれたらいいな。
・もし、メスとか使うんだったら、かわいそうだなというのはあります。
などの意見があった。
2019年に、犬や猫を飼育する200人を対象にした調査では、
「反対」と「どちらかというと反対」が、全体の30.5% にのぼった。
反対の理由として、多くの割合を占めたのは、「装着後のペットの状態を心配する声」。
既に飼っている人については、装着を強制せず、努力義務となっている。
マイクロチップの費用は、3000円〜5000円。
登録費用は、オンライン申請だと300円。書類申請だと1000円。
耐久年数は、今のところ約30年といわれているが、半永久的に使用可能ともいわれている。
マイクロチップを義務化している海外の国では、犬や猫の迷子や殺処分が減っているという。