犬猫のマイクロチップ義務化の話:THE TIME【2021/12/07】

都内のあるペットショップにあった、こちらの機械。


この機械を犬にかざしてみると・・・、

『ピピッ』と音が鳴り、15桁の数字が表示された。

表示されたのは、犬を識別するための数字。

なぜ、数字が表示されるのかというと、体内にマイクロチップが埋め込まれていたから。

その大きさは、直径2mm、長さ12mm の 小さなマイクロチップ。

実は、来年(2022年)6月から、改正動物愛護法により、ペットショップなどで販売される犬や猫について、マイクロチップの装着が義務付けられる。

チップの数字には、ペットの名前や性別、品種だけでなく、飼い主の氏名、住所、電話番号などの多くの情報が登録される。

マイクロチップを装着するメリットとは?

飼い主の詳細データが入るので、責任という意味では、簡単に譲り渡したり、捨てたりすることが防げる。

環境省によると、2019年度に、迷子や飼育放棄などで、自治体に引き取られた犬や猫は、8万5000匹余り。

その対応が課題となっている。

しかし、小さいとはいえ、マイクロチップを入れることで、身体に害はないのか?

赤坂動物病院の院長によると、

害はないですね、難しいものではなくて、ちょっと太めの皮下注射するのと同じなので、専門家であれば、どなたでも成功できると思います。

とのこと。

この時のデモンストレーションでは、犬の首の後ろ当たりから、

マイクロチップを注入するようだ。

こちらのオレンジ色のカバーを外し、

取っ手の部分を握ると、

白いマイクロチップが出てくる。

マイクロチップの義務化について、飼い主たちはどう思っているのか?

・賛成です。不幸な子がいなくなる方がいいと思うので、出来ればちゃんとやってくれたらいいな。
・もし、メスとか使うんだったら、かわいそうだなというのはあります。

などの意見があった。

2019年に、犬や猫を飼育する200人を対象にした調査では、

「反対」と「どちらかというと反対」が、全体の30.5% にのぼった。

反対の理由として、多くの割合を占めたのは、「装着後のペットの状態を心配する声」。

既に飼っている人については、装着を強制せず、努力義務となっている。

マイクロチップの費用は、3000円〜5000円。

登録費用は、オンライン申請だと300円。書類申請だと1000円。

耐久年数は、今のところ約30年といわれているが、半永久的に使用可能ともいわれている。

マイクロチップを義務化している海外の国では、犬や猫の迷子や殺処分が減っているという。