ここに、同じタイプの2つのセロハンテープがある。
ひとつは、「だいぶ使ったテープ」、
もうひとつは、「まだ使っていない新品のテープ」。
この2つをピッタリ重ねて、厚さの差を測ってみる。
新品の方が1cm 厚くなっている。
次に、2つのテープがそれぞれ、1周何cm あるか、巻き尺を巻きつけて測ってみる。
減っている方が、13cm。
新品の方が、19.2cm。
厚さが1cm違うだけで、1周6.2cm も差が出た。
これを踏まえて、問題です。
まず、頭の中に地球を想像してください。
そして、長い巻き尺を巻きつけて、地球を1周の長さを測る。
地球1周は、約40,000km。
次に今度は、地面から1cmだけ浮かせて、巻き尺を巻きつけ、1周の長さを測る。
さて、1cm 浮かせて巻いた巻き尺は、地球1周よりどのくらい長くなるでしょうか?
【さぁ、みんなで考えよう!】
正解は、約6.28cm 。
そう、先ほどの2つのテープの1周の差と、ほとんど同じになる。
なぜそうなるのか?
図を描いてみる。
まず、地球を描いて、次に1cm 浮かせて巻いた巻き尺を描く。
すると、その巻き尺の長さは、地球の直径を2cmだけ大きくした円を考えればよい、ということがわかる。
地球の直径を X(エックス) とすると、この巻き尺の長さは、
(X + 2) 3.14 となり、これを展開すると、X 3.14 + 2 * 3.14
地球1周の長さは、直径に円周率をかけた、X * 3.14 なので、
1cm 浮かせて巻いた巻き尺は、その残りの 2 * 3.14、つまり6.28cmだけ長かった、ということがわかる。