小さい子どもの誤飲に気をつけてください!という話です。
こちらは、1歳の女の子のレントゲン写真。
お腹の部分に、白い粒が連なっているような物が見える。
実はこれ、誤って飲み込んでしまったオモチャのマグネット。
その数は、37粒。
手術で磁石を取り出し、難を逃れることができたが、
磁石が小腸を挟み込む形でくっついていたため、
小腸には、穴が空いていたという。
海外では、誤飲による死亡事例も複数報告されている。
知育玩具としても人気のマグネットボール。
クリスマスを前に、子どもたちへのプレゼントになる可能性もあり、消費者庁が注意を呼びかけている。
どれくらいの磁力があるのか?
まず、厚さ約2cmのアクリル板を普通の磁石で挟んでみると、すぐに落ちてくっつかなかったが、
マグネットボールと同じ材質の「ネオジム磁石」の場合、くっついて落ちなかった。
マグネットボールは、通常の磁石の10倍の磁力があるという。
指を磁石ではさんでもくっついていた。
さらに、国民生活センターで、どれくらいの距離で磁石がつっつくか実験すると、
通常の磁石で、4ミリでくっついたものが、強力な磁力を持つマグネットボールでは、1.3センチ離れていても引き寄せてくっついた。
これだけの磁力を持っているため、誤飲すると、胃や腸をはさみこんでしまい、生死にかかわる危険性があるという。
消費者庁によると、誤飲すると、最初は、腹痛や嘔吐などの症状が見られるため、病院に行くように呼びかけている。