眠れないときにヒツジを数えるのはなぜ?:チコちゃんに叱られる!【2021/12/10】

眠れないときに数えるのは、なぜ「ヒツジ」なのか?という話がありました。

これについて、白川修一郎さん(日本睡眠改善協議会 理事長)が説明していました。

「ヒツジ」と言うと、体が眠る準備を始めるから。

人が眠るには、自律神経をリラックした状態に切り替える必要がある。

自律神経とは、内臓や血管など、体全体の動きをコントロールしている神経のこと。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類がある。

交感神経が高まると、体が活発な状態になる。

副交感神経の働きが勝っていると、体がリラックスした状態になる。

眠るときには、この副交感神経を高める必要がある。

交感神経(体が活発な状態)から、副交感神経(体がリラックスした状態)への切りのスイッチになるのが、「呼吸」。

切り替えるのに、発する「ヒツジ」という言葉は、とても適している。

しかし、これは英語の「sheep(シープ)」でやらないと意味がない。

日本語の「ヒツジ」でやっても眠くならない。

寝る前にヒツジを数えるという習慣は、「sheep」と「sleep」の発音が似ていることから、英語圏で始まったといわれている。

日本にも、アニメなどを通して、1970年代以降に伝わった際、「sheep」が「ヒツジ」と訳されて、定着してしまった。

「sheep」と声を出した時の「呼吸法」が大事。

ちなみに、「sheep」は複数形でも「sheep」。

さらに、「one sheep, two sheeps, three sheeps」などとは数えて頭を使うと、リラックスできなくなるので、何度も「sheep」と言うだけでよい。

呼吸がゆっくりになっていき、

副交感神経が優位になり、

脳波が覚醒から睡眠に切り替わると、人は眠りにつく。

「sheep」は、息をゆっくり吐くから意味がある。

眠りを誘うには、英語の「シープ」のような伸ばす音、つまり長音を声に出すことがポイント。

令和3年、最も眠りを誘う言葉、ベスト5がこちら。

好きなもの、苦手なもの、難しい言葉は、脳が興奮して眠れなくなることがある。

しかし、第2位の「厚生労働省(コーセーロードーショー)」が上位に入ったのは、

言葉が難し過ぎて、脳が考えをやめてしまい、その結果早く眠ることがあるという。