【中国】水素自転車のレンタサイクル:WBS【2021/12/22】

脱炭素の動きが加速する中、次世代のエネルギーとして注目されるのが「水素」。

日本では、水素燃料電池を使ったバスや乗用車の普及が目指されているが、

中国では、水素を使った自転車の利用が始まった。

場所は、上海から車で3時間、江蘇省・常州市にある駐輪場。

サービスが始まったのが、この青い自転車。

車体の横には、H2(水素)の文字が書かれている。

これは、水素を燃料にして走る燃料電池自動車で、

中国では、初めて実用化された「水素燃料電池自転車」。

フレームの中に、小型の水素タンクを搭載している。

その水素を使いサドルの下にある燃料電池システムで、モーターを動かす。

このレンタサイクルは、スマホの電子マネー決済で利用が可能で、

料金は20分毎に、約36円。

車体重量は、32キロと少々重め。

しかし、その走り出しは、普通の自転車と同じくらいで、

スピードがのってくると、モーターがアシストを始め、力強く押してくれる。

最高時速は時速23キロ、満タンで最長70キロの走行が可能。

水素がなくなると、タンクごと交換。

また、使用する水素は、太陽光で発電した電気で製造するなど、環境への負荷を極力減らしている。

開発した企業の「永安行科技」によると、

全世界の脱炭素に非常に役立つ。
来年(2022年)の年末までに、この街で、1万5000台の水素自転車を提供する。

とのこと。