「珍名馬」や「難読馬」の話:日本人のおなまえっ!【2020/11/12】

日本の競馬界をざわつかせているのが「珍名馬」。


珍名馬

例:
・アイアムハヤスギル
・オヌシナニモノ
・バカニシナイデヨ
・モグモグパクパク
・ナンデヤネン
・サバノミッソーニ
・ビックリシタナモー
・オレニホレルナヨ
・ネコパンチ

珍名馬の中でも、「モグモグパクパク」や「ビックリシタナモー」などの名付け親は、馬主の小田切有一さん。

変な名前が出てきたら小田切さんだろうといわれるほど競馬界では有名。

小田切さんが名付けた珍名馬は、他にもたくさんいる。

オジャマシマス、メダカハドコヘ、モグモグパクパク、ダメダメダメダメダ、ビックリシタナモー、ワラッテカエロウ、フクラムサイフ、ネガエバカナイソウ、オレハマッテルゼ、
ケイバズキ、オコリンボ、ギンギラギン、ジャマスルナ、ワッハッハ、オレノウマ、フルスイング、ナーンチャッテ、オマワリサン、モチ、アラシヲヨブオトコ、オジサンオジサン、サヨウナラ、エガオヲミセテ・・・

など。

小田切さんが馬に珍名を付けるキッカケになったのが「ラグビーボール」。

飛び跳ね方がスゴイと名付けたが、馬になんて名前を付けるんだと、周囲に驚かれたという。

しかし、中には拒否された「名前」もあった。

そのひとつが「ドングリ」。

当時、JRAから「農産物はNG」と言われたという。(※現在はそうした規定はない。)

しかし、あきらめずに5年連続で申請したところ、1995年に「ドングリ」はデビューした。

さらに、2009年には「ドングリ(2号)」もデビューした。

ところで、競走馬の名前はどうやって決まるのか?

国内全ての馬名審査を行っているのが、「ジャパン・スタッドブック・インターナショナル」。

年間、約7000頭の名前を6人で審査している。

主な審査規定がこちら。

・2文字以上、9文字以内
・過去の有名馬と同じ馬名NG
・広告・宣伝にあたる馬名NG
・奇きょうな馬名NG

ちなみに、この「奇きょう」とは、人に不快感を与えるようなもののこと。

例えば、「テロ」や「ポルノ」など。

馬名審査会が判断に迷う馬名を申請する人物が、あの小田切さん。

よく議論の対象になっているという。

例えば、「パピプペポ」。

意味があるのか議論になったが、「パ行の連続しているもの」という意味で解釈し、他に却下理由が見当たらず、登録となった。

しかし、小田切さん曰く、意味はなかったという。

他には、「コツソショウショウ」。

審議は数日間に及び、ネガティブな言葉はよくないと却下になった。

他にも、「ニバンテ」や「ドーモスミマセン」は、着順が混乱したり、実況アナが誤っているように聞こえたりするという理由で却下となった。

難読馬

珍名馬の他にも、早口言葉みたいな、実況泣かせの「難読馬」もいる。

例:
・スモモモモモモモモ(スモモもモモもモモ)
・アンドロメダザダゾ(アンドロメダ座だぞ)
・ソショウショウソ(訴訟勝訴)
・シンカタタタキキ(新・肩叩き機)
・カポデテュティカピ(イタリア語で、ボス中のボス)
・モミジプボブ(【母】モミジプリティ 【父】ビショップボブ)

追記

同じ名前の馬について・・・
過去に同名の競走馬がいた場合(重賞馬・種牡馬・繁殖牝馬以外)は5年間は同じ名前の使用を禁止する。

となっている。