太る人と痩せる人には、日常生活にいくつか違いがあるそうです。
「いただきます」「ごちそうさま」を言わない人は太る
食事にケジメがつかず、食べている時間が長くなる傾向がある。
食べたいものがわからない人は太る
妻「食べたいものある?」
夫「なんでもいいや」
脳には、体に足りない栄養分などを感知する機能が備わっている。
痩せる人の場合、
「お蕎麦を食べたい!」など、今食べたいものがハッキリしていて、必要な栄養分を摂る。
太る人の場合、
何を食べていいのかわからず、偏った食生活を続けてしまう。
照明を消して寝る人は痩せる
2019年、アメリカの国立衛生研究所が約4万4000人の女性で実験。
寝る時の明かりを「照明とテレビ」「小さな明かり」「真っ暗」の3つのグループに分け、
5年間毎日その状態で寝て、体重を測ると、照明を点けて寝る2つのグループは、5キロ以上太った人が照明を消して寝た人よりも17%も多かった。
照明を点けて寝ると睡眠の質が悪くなる。脳が危機的な状況と勘違いして、エネルギーをため込むよう命令し、太ってしまう。
また、朝起きたらカーテンをあけるとよい。
体内には「BMAL1」という脂肪を蓄積しやすくするタンパク質があり、これが増加すると、肥満の原因につながる。そんな「BMAL1」を減少させるのが「日光」。夜に増えた分は朝日で減らすことができる。
足を組んでイスに座る人は太る
足を組むと骨盤の周りの筋肉が衰え、便秘になりやすく、肥満につながる。
さらに、姿勢が悪いと太る。
人間は常に重力の影響を受けているため、運動をしなくても姿勢を保つために、筋肉を使っている。
つまり、正しい姿勢をとるだけで、軽い筋トレ。自然と痩せやすくなる。
部屋が汚い人は太る
家の中をキレイにすると、気持ちにメリハリがつき、ちゃんとしようという緊張感がダイエットを後押しする。
家事をするだけでも、カロリーは十分消費できる。
「メッツ(どれだけ体に負荷がかかりエネルギーを消費するかを計る運動の強度)」という単位がある。
ジョギングは7メッツに対し、掃除機をかける行為は3.3メッツ、洗濯は2メッツ、食事の準備は2メッツ、皿洗いは1.8メッツ。これら全てをやるだけで、ジョギング以上の運動の効果があり、ダイエット効果が期待できる。
さらに、家事をしている間、ながら運動を組み合わせると効果的。
皿洗いの間、かかとの上げ下げをすれば、下半身の血液を心臓に送り返す役割があるふくらはぎの筋肉を刺激できるので、全身の血行がよくなり、ダイエット効果が期待できる。
鏡で全身を見る人は痩せる
鏡を見れば、どの部分が太っているか、どれくらい痩せるべきかが、客観的にわかる。
ダイエットの効果が出てきたこともわかり、モチベーションにもつながる。
小皿に取り分けて食べる人は痩せる
大皿にもりつけ直接食べると、「もったいないから食べてしまおう」と、残したくないという感情がめばえ、お腹は十分満たされているのに、つい食べすぎてしまう。
一方、小皿に盛り付ければ、食べる量が減り、栄養もコントロールできる。
さらに、小皿は量が多く見えるので、食事の満足度もアップ。
丼ぶりから はみ出た天丼が、ボリューム満点に見えるのと、同じような錯覚が生じる。
食リポする人は痩せる
口に入れるもの一つ一つ自分がどう感じるのか、食リポをしながら食べることで、ペースが自然と落ちる。
(例:衣がサクサクで、お肉もジューシー など)
すると、満腹中枢を刺激して、少ない量で済む。
もちろん、口に出さなくても、頭の中で考えるだけでも大丈夫。
他にも、一口食べるごとに箸を置くことも効果的。
どんどん口に入れてしまう原因の一つは、常に箸を持っていること。
その箸を一つ食べるごとに置くことで、早食いを防ぎ、自然と噛む回数が増える。
食後スーパーへ行く人は痩せる
食後30分〜1時間は、血糖値が高くなる。
この時間に散歩などの運動をすると、糖が消費され脂肪がつきにくくなる。
近くのスーパーへ買い物に行くだけでもOK。
食後に買い物に行くので、食前の空腹時とは違い、誘惑に負け無駄なものをついつい買ってしまうこともない。
他にも、あらかじめ買い物リストを作っておくと、本当に必要な物だけを買い、無駄なものを買わなくなる。
だしを使う人は痩せる
味は舌の「味蕾(みらい)」という器官で感知される。しかし、食べかすや細菌などで塞がり、味を感じにくくなると、濃い味付けを好むようになり、ついつい食べすぎてしまい、太りやすくなる。
そこで、重要なのが味覚の矯正。
それをサポートしてくれるのが「だし」。だしに含まれる天然のうま味成分が、たんぱくな味付けでも脳に満足感を与え、食欲を抑えてくれる。
他にも、舌に付いた食べかすや細菌などを掃除して、味を感じやすくすることも効果的。
通常の歯ブラシで舌をみがいてしまうと、傷つけてしまうおそれがあるので、市販の舌専用ブラシで1日1回歯磨きと一緒に、舌磨きするとよい。
さらに、食後に歯磨きをする人は、太りにくい。
「小腹が空いたけど、さっき歯をみがいたからやめておこう」などと、つまみ食いを諦めるキッカケにもなる。
好きな物をかさ増しする人は痩せる
ダイエットの最大の敵は、食べたいものが食べられないストレス。
食事の量を減らすダイエットは、体内で血糖が足りなくなり、脳は脂肪だけでなく、筋肉のタンパク質も削って、糖分を補おうとする。
この場合、肝心の脂肪はほとんど減らず、体内にエネルギーも足りないので、逆に食欲が高まるという本末転倒な状態になってしまう。
そこで、オススメするのが、低カロリーな食材でかさ増しすること、
例えば、おからを混ぜて肉の量を減らしたおからハンバーグ、など。
3食きっちり食べる人は痩せる
食べ過ぎた翌日、朝ごはんを抜くのはよくなく、3食きっちり食べた方がよい。
食事を抜くと「食間」が長くなり、次に食べ物が体に入ってきた時に、栄養が足りないと脳が認識し、
必要以上に吸収するため、余ったエネルギーが脂肪として蓄積されてしまう。
前日に食べすぎてしまったら、食間が長くならないように、いつも通り3食で、量はいつもより少なめに食べるとよい。
夜中コップ1杯の水を飲む人は痩せる
夜中にお腹が空いて何か食べたくなることもあるはず。
そんな時は、コップ1杯の水を飲み、ひと呼吸。食べてもいい理由があるか、冷静に考えてみるとよい。
それでも、我慢できない場合は、シュガーレスのガムや低カロリーのスルメなど、噛むことで満腹中枢を紛らわせるとよい。
さらに、水分のとり方にも違いがある。
アメリカ・バージニア工科大学の研究では、3か月間「食前にコップ2杯飲む」「飲まない」2グループを比較。
食前にコップ2杯飲んだグループは、約7キロの減量に成功した。
水を正しく飲めば、代謝がよくなり痩せやすくなる。
1〜2時間おきに、コップ1杯程度水分をとるとよい。
同窓会に参加すると痩せる
昔の友だちに会えば、自分が痩せたか太ったかがわかるし、同年代の人が痩せていたら良い刺激になる。
1日2回、体重計に乗る人は痩せる
体重計に乗ればダイエットのモチベーションになる。
測るのは朝と夜。その差が小さければ痩せている傾向。(例:朝50.0kg、夜50.3kg)
逆に大きければ(例:朝50.0kg、夜52.0kg)、食生活を改善したり運動をするなど、元に戻す努力をした方がよい。