カッターの刃の色は?:2355【2022/05/20】

工作で紙を切る時などに使うカッター。


この刃の色を見てみると、どの面も銀色に見える。

特に、刃の部分は、ギラリと銀色に光っている。

では、今度は、替刃を何枚かまとめて観察してみる。

替刃をまとめて持ってみると、

同じものなので、横は銀色。

背の面も銀色。

横の反対側も銀色。

しかし、刃の面を見てみると、ここだけ真っ黒。

横や背の面は銀色なのに、刃の部分は黒い。

でも、一枚だけで見てみると、やはり銀色。

一枚だけでは銀色なのに、集まると黒く見える。

これは、一体どいうことか?

束ねた刃を横から見ると、

このように、ギザギザになっている。

このギザギザが原因。

カッターの刃はとても鋭いので、刃の側面に当たった光は、外に跳ね返らず、刃と刃の間の奥に向かって、反射を繰り返す。

そして光は反射の度に、カッターの刃に吸収され、どんどん弱くなってしまう。

そのため、一度刃の間に入った光は、ほとんど外に戻って来ず、

人の目にも届かないので、やたらと黒く見える。

なので、裁縫用の針も、1本1本だけでは銀色だが、たくさん束ねてから正面から見ると、

真っ黒に見える。