工作で紙を切る時などに使うカッター。
この刃の色を見てみると、どの面も銀色に見える。
特に、刃の部分は、ギラリと銀色に光っている。
では、今度は、替刃を何枚かまとめて観察してみる。
替刃をまとめて持ってみると、
同じものなので、横は銀色。
背の面も銀色。
横の反対側も銀色。
しかし、刃の面を見てみると、ここだけ真っ黒。
横や背の面は銀色なのに、刃の部分は黒い。
でも、一枚だけで見てみると、やはり銀色。
一枚だけでは銀色なのに、集まると黒く見える。
これは、一体どいうことか?
束ねた刃を横から見ると、
このように、ギザギザになっている。
このギザギザが原因。
カッターの刃はとても鋭いので、刃の側面に当たった光は、外に跳ね返らず、刃と刃の間の奥に向かって、反射を繰り返す。
そして光は反射の度に、カッターの刃に吸収され、どんどん弱くなってしまう。
そのため、一度刃の間に入った光は、ほとんど外に戻って来ず、
人の目にも届かないので、やたらと黒く見える。
なので、裁縫用の針も、1本1本だけでは銀色だが、たくさん束ねてから正面から見ると、
真っ黒に見える。