学校で行われている「体育座り」に警鐘を鳴らす声が上がっているそうです。
増田一太 先生(国際医学技術専門学校 理学療法士 博士)は、
「体育座り」と「子どもの腰痛」との関係を10年以上にわたって調査した。
小学5年生〜高校3年生の939人から回答を得た 2014年のアンケートでは、
・腰の痛みを感じる 12.7%。
・体育座り時に痛みを感じる 52.3%
とあった。
先生によると、
子どもの腰痛は中学生くらいから増える傾向にあるが、「体育座り」が腰痛を悪化させる一因になっていると考えられる
とのこと。
そもそも、体育座りはいつから始まったのか?
1965年に出た、文部省の「集団行動指導の手びき」の中で、「腰をおろして休む姿勢」と紹介されたのが、きっかけのひとつ。
スポーツ庁によると、学習指導要領のように指導が義務付けられているわけではなく、あくまで手びきで、
学校生活を円滑に送るための参考資料として出されたものだが、
これがずっと続いてきた。
街の人によると、
・お尻が痛かったなとか、でも(体育座りが)当たり前だったから
・猫背になるイメージ(背中が)丸くなる
・長時間体育座りをしていると、腰が痛いなというのはよくあったなと思う
などの声があった。
では、どういう姿勢が良いのか?
実は、「あぐら」が良い。
背筋がまっすぐ保ちやすいとのこと。
海外では、あぐらで座るという国も多い。
一方、山口県下関市立 豊北中学校では、脱・体育座りを行っており、パイプ椅子を導入している。
この学校の生徒によると、
・(体育座りだと)お尻が痛くて話に集中できなかったので良かった
・スカートなので床に座るのが嫌だった、椅子は嬉しい
などの声があった。